2階建て木造 風呂場、廊下、キッチンのリフォームに伴うアスベスト調査

今回は木造のリフォームの事前調査。事前にお問い合わせいただき、お電話にて工事の内容をヒアリングさせていただきました。リフォームとしては部分的なものなので、規模は小さいとのことですが、リフォームする箇所は風呂場、廊下、キッチンなどをおこなうとのことでした。アスベスト調査についてあまり経験がないのでどうやっておこなったらよいかゼロから教えてほしいということで、弊社のメニューにある簡易的なスクリーニングのお手伝いをする「現地コンサル」をご依頼いただきました。その他、ヒアリングの結果、概算でサンプリングする検体数を3検体と想定してお申込みいただきました。

【弊社のご提案および調査結果】

上記内容でご依頼ということで検体数は流動的ですが、現地コンサルの結果、現場でサンプリングする検体数を協議してご判断いただきサンプリングするという流れになります。現地でおこなった簡易的なスクリーニングおよびコンサル内容は以下のようになりました。 1.リフォームで部分的とはいえ、風呂場、廊下、キッチンなどには多様な建材があり、種類としては10検体以上になります。 2.小規模な工事ではアスベスト調査に掛ける予算もなかなか発注者様にご負担をかけることはできないことが多いと思うので、少量の建材は「みなし処理」をしてアスベスト飛散防止対策をして産廃処理を石綿含有廃棄物で処理することをお勧めしました。 3.検体数はお電話での予定通り3検体の数量が多そうな建材をピックアップして、サンプリングをおこない、分析に回しました。 どんな規模が小さい工事でも建材の種類ごとにアスベスト調査は行わなければなりません。ですが、アスベスト調査をおこなう費用とアスベストとみなして対策および処理をおこなう費用を比較した場合に、サンプリングおよび分析をおこなった方が費用がかかってしまうケースはよくあります。こういったケースは「みなし処理」をすることにより調査費用を減らし、対策、処分費用にコストをかけることで結果的には費用が抑えられることになります。たかだか1㎡もない長尺シートを分析にかけるよりもしっかりと対策をおこない、適正に処分する方がよりお客様のためになります。ただし、ここで気をつけたいのはレベル1や2はもちろん、レベル3でも仕上塗材やケイカル板第1種などは特別な飛散防止対策をしなければならないので、安易に「みなし処理」を選択すると対策工事や処分に大きな手間や費用がかかってしまう場合があるので注意が必要です。弊社では除去工事、産廃処理もおこなっているからこそのご提案となりました。

【ポイント】

1.調査する検体数は建材の量によって「分析」するか「みなし処理」するかの判断をおこなう
2.対象となる建材のレベルや飛散防止対策の必要な度合いによって判断も変わってくる。